Faible parfum de Parisバレエと日々のあれこれ。

2019年9月より、フランス・パリにて、バレエ教師国家資格を取得するために奮闘する日本人の日々をつづります。

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引きこもり日記「ハンバーガーを求めて」

3月31日(火) ロックダウン14日目

 

今日は、朝10時から例の舞踊史の模試があった。試験内容は、3時間で小問10題と記述(今回はタイピング)。前回1月下旬に行われた第1回目の時は、3時間のうち2時間ほどで終わり、残り時間をどう過ごせばいいものかと、窓の外を眺めたりして時間を潰した記憶があるが(決して余裕なわけではない)、今回は3時間ギリギリだった。ギリギリというか、本当はもっと丁寧に論述を書くべきところを、時間が差し迫っていたので、とりあえず終わらせた感じで、非常に乱暴な終わり方になってしまった。記述問題は3つのテーマからひとつ選択する。今回は、「フランスとロシアのダンスにおける歴史的交流について、主な人物を挙げながら述べよ」的なテーマを選んだ。残りの2つは、「マース・カニングハム」「ジャズとブロードウェイ」についてだった。とりあえず書けたものの、その内容の薄さに、また先生から熱い指導を受けることになるだろう…

 

今日の模試が終わったら、お昼はお気に入りのハンバーガーを買いに行こう。(半分そのために今日の3時間耐えた。)

近所にはお気に入りのハンバーガー屋が2軒ある。 1軒目は、和牛を使った贅沢なハンバーガーで、5種類あり(そのうちの2つが和牛使用)、ポテトは細めでカリカリタイプ、パプリカパウダーが振ってある。ポテトの量に最初はギョッとしたが、そのおいしさに、気づいた時には半分以上平らげてしまっている…ポテトとセットで14€くらい。デザート、飲み物がついたセットもある。

2軒目は、和牛ではないが、フランス産牛のパティ、チーズなどの素材にもこだわり、毎朝直送してもらうほど、新鮮さを大切にしているらしい。ここも5種類の中から選べる。ベジ対応のものもある。1軒目もそうだが、お肉の焼き加減の好みを聞いてくれるので、いつもミディアムにしてもらう。店一番人気は、ベーコン+チェダーチーズ+甘く煮詰めた玉ねぎソースのバーガー。そしてこれまたポテトがおいしい。ここのは、1軒目よりは少し太めのタイプで、ジャガイモ感を楽しめて、でもちゃんとカリッと感は残っていて、出来立ては最高。いや、冷めてもおいしい。(ここもたくさんポテトを入れてくれるので残ったらいつも冷凍してリメイクして消費している)

長々とハンバーガーを紹介してしまったが、今日は2軒目のお店を調べたところ、「テイクアウト専門店なので幸い店は開いています」と書いてあったので、今日の模試のご褒美に買いに行こうと決めていたのだ。(マスクを着用、帰ったきたらすぐに手洗い、外包装は捨てて、その手はすぐ徹底的に手洗い!)しかし、残念ながらその店のシャッターは降りたままだった。

せっかくハンバーガーの気分だったのになあ、と一気に気分が下がったが、とりあえず明日のパンを買いに、また少しでも足を動かすため、坂の上にあるパン屋まで歩いた。

いつもお昼時には、どこのパン屋もそうだが、店の外まで行列ができている。しかし、今日は店内にはスタッフとお客さんの2人しかいなかった。ショーケースもガラッとしており、足元を見ると、1メートル間隔でカラーテープが貼られていた。今日は待ち時間がないから、即決しないとと焦りながらパンを物色していると、なんと、ハンバーガー発見!!!しかも、意外と美味しそうな見た目である。パン屋でハンバーガーって、どうなんだろうと思いながら、温めてもらっていると、常連らしき女性が入ってきて、店員に「マスクが入荷したって!両親の分も代わりに買いに行かなきゃならないの」と話していたが、その店員はマスクをしていなかった。もちろん手袋をして、レジにもガードが設けられていたが、こんなにも対面の仕事なのに、マスクも付けられないなんて…日本もそうだが、フランスのマスク不足は死活問題である。

じっくり温めてくれたそのハンバーガーは、予想を遥かに超えておいしかった。パン屋だからパンはもちろん、中のお肉も冷凍のハンバーグとかではなく、しっかりと肉肉しいパティであった。これで6€…!お気に入りの「ハンバーガー屋」がまたひとつ増えた。