Faible parfum de Parisバレエと日々のあれこれ。

2019年9月より、フランス・パリにて、バレエ教師国家資格を取得するために奮闘する日本人の日々をつづります。

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フランスあるある①「お客様は神様ではございません。」

Bonjour à tous,

みなさん、こんにちは

月一ブログから脱出したい、Mademoiselle H です

 

パリは、もう7月中旬だというのに、昨日の午前中はなんと18度…日本も雨が続き、天気がなかなか優れない日が続いているようですね。

暑すぎるのも困りますが、この時期にまた長袖が必要な気温というのも、また困りものです。

 

9月(多分10月)に学校が再開するまで、ヴァカンスで、学校ネタが出ないので、しばらくは「日々の出来事」と、「フランスあるある」について書き綴りたいと思っています。

 

住んでみないとわからない、フランスの「真の顔」を少し共有できるのではないかなと思いますが、もしかしたらキラキラ輝く、憧れの国フランスのイメージが総崩れになり、ショックを受ける方もいらっしゃるかもしれません。イメージの中のフランスのままでいたい方は、このままページを閉じることをお勧めします。笑

 

 

そもそも、日本と違って、何にしても基本的に時間がかかるし、一発でうまく行くことの方が少ない国です。フランスでの暮らしの中で、「期待しない・期待しすぎない」ことがカルチャーストレスに対する1番の薬?だと心得ました。初めからあまり「期待しない」ことで、思っていた以上に事がスムーズに進んだり、メールが数時間後に返ってきたり、意外にも良い対応をしてくれたりしたときに、ある意味感動を覚え、なんだかいい気分になるからです。

 

今日は、そんなフランスでの「店員と客の関係」について話したいと思います。

 

みなさん、日本では「お客様は神様」だと思って接客、対応する・されることは、特に特別なことではなく、むしろ当たり前だと思っている方も多いかもしれません。

しかし、フランスでは真逆です。もちろん、高級ブランド店やホテルなど、例外もたくさんありますが、日常生活で頻繁に行く場所、特にスーパーなどでは(百貨店でもそうかも)、むしろ客側はどちらかというと「商品を見させていただいてます、買わせていただきます」的な立場で、レジの店員は無愛想なことも多いです。日本と違い、店員がスキャンした商品を物凄い勢いでどんどん流すので、その流れを止めないように、必死になって袋詰めするのです。ある意味闘いです。笑

先日、インスタグラムで、フランスのレジ店員のアグレッシブさを揶揄した動画を偶然見つけ、思わずひとりで笑ってしまいました。(中には見た方がいらっしゃるかもしれません)

カルフールのTシャツを着た店員役の女性が、ガムを噛みながら、めんどくさそうに、スキャンしたものをどんどん客に投げる勢いで流し、しまいには投げた商品を客がヘディングトス。最後にはまるまった長ーいレシートを投げつけて終了。

もちろん、現実に商品を投げつけてくることはないですが、そのアグレッシブさ、というか「レジ通してあげてます」感は否めない、ことが多いです。笑

しかし、その中にも、親切な店員の方ももちろんいて、例えば、まだポイントカードを作っていなかったスーパーで、(本来は申し込み用紙を記入しなければならないのですが、)レジの男性店員が「ポイントカード要ります?」と聞いてくれたのです。ポイントカードがあると、割引サービスを受けられるからと、その場でカードをくれるということがありました。そもそも「ポイントカード作りますか」なんて、スーパーで自ら聞いてきてくれる店員は少ないので、その気の利いた行動に思わず感動してしまいました。

また、ある女性店員は、レシートをわざわざ丁寧に折りたたんで渡してくれて、その時も、何気ない丁寧さ?気遣い?に少し嬉しくなりました。

 

ということで、全員が全員無愛想ではありませんが、基本的に店員におもてなし精神を、丁寧さを期待してはいけません。こちらは商品を買うために、彼らの手を借りてスキャン・精算してもらっているのです…

もしフランス、パリに旅行に来た際、店員に日本のような笑顔が見られなくても驚かないでください。それが普通なのです。改めて思えば、日本の「お客様は神様」精神もどうかと思いますが…

 

いかがでしたでしょうか。このような形で、少しずつ日常生活から見えるフランスの顔を紹介していければと思います。

ご興味のある方はまた次回も見に来てくださいね!

 

それではまた、

à bientôt !

 

お先真っ暗から…

Bonjour à tous,

みなさん、お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか。

 

またご無沙汰になってしまいました。もはや月刊ブログ…

 

さて、いつの間にか7月に入り、もう中旬ですね。

このブログも、月1の報告の場になりかけていますが、この1ヶ月にもやはりいろんなことがありました。

やっと来年度通う学校が決まり、その1週間後に、大学の交換留学時代からずっとお世話になっている南仏エクスに遊びに行ったり、そして一昨日、ついにビザ更新の手続きをしてきました。

 

前回の記事が、「お先真っ暗」なまま終わっているので、今回は私の行先について書きたいと思います。

 

結論から言いますと、9月からまた同じ学校に通うことになりました。しかし、次の教育課程ではなく、また解剖学をやり直します…奇跡的にこの前の試験で、3教科とも何とか合格することができたので、本来なら2年目の課程に進むのですが、色々と熟考した結果、1年若干の留年?的に過ごすことになりました。いろんな理由があります。ビザ更新まで時間がないことに加え、パリで唯一のクラシックを実施する学校に対する不安感、お互いの理解のズレからの連絡が途絶え…けれども、フランス全体のバカンス突入を目の前にして、今から他県に引っ越すなんて無理。今年は年末交通ストに続き、コロナで、ただでさえ短い期間なのに、それの半分ほどしか授業が受けられていないので、再来年の教育課程を少しでも余裕を持って受けられるように、もう一度解剖学を受け直すという決断に至りました。本来なら、あと一年で資格を得られる可能性もあったわけで、この決断によって、最低でもあと2年が必要になってしまいましたが、一年遅れることは私にとってはそれほどネガティブなことではなく、むしろ余裕を持って勉強し直し、知識をより確実なものにして、さらに大変な教育課程に備えることができると、ポジティブに捉えています。1年が無駄にならないように、おそらく時間的にも、精神的にも今年度よりは余裕ができると思うので、その時間で新たなことに挑戦(例えば、コンテなど新たなジャンルのレッスンを受けてみる、語学試験勉強をする、など)していきたいと思っています。

そして、再来年、今通う学校が、クラシックの教育課程コースの増設を実現できればそれがいちばんの解決策ですが、それが無理な場合は、別の地方で教育課程に進むつもりです。

 

自分の選んだ道を信じて、来年の6月まで走り抜けられるように、志を失わないように、また9月から気持ちを新たに励んでいきたいと思います。

 

以上、お先真っ暗からやっと抜け出せた、Mademoiselle H でした。

 

試験終えたのに、お先真っ暗…?

Bonjour à tous, 

みなさん、こんにちは!

 

フランスは、ついに昨日レストラン・カフェの営業が全面解除になり、少しずつ(表面的に?)ロックダウン前の景色が戻りつつあります。また、昨日からEU加盟国からの入国も解除され、さらに7月には圏外の国境も徐々に解除していくとのことでした。JALANAも7月から運航再開するようで、あのキャンセルされたエールフランス のチケットは、とりあえず振替チケットに変換しました。

 

と言うことで、何とか日本への一時帰国は叶いそうなのですが…前回の記事でも書いたように、最も大きな問題は未だ未解決で、それを片づかなれば帰国できないのです…

 

8月頭に学生ビザの期限が切れてしまうので、警察に出向いて更新しなければなりません。それには、個人証明などに加えて、試験の成績など、今年一年間ちゃんと勉強したという証明と、来年度通う学校の登録証明を提出しなければなりません。成績証明はおそらく問題ないのですが、問題は来年度の行き先…

1年目の理論過程は、自分の専門ジャンルに関わらず、どの学校でも受けることができるのですが、2年目の教育実習課程は各学校で扱っているジャンルが異なります。今通っている学校(Studio Harmonic)は、もともとコンテンポラリーとジャズが専門のため、クラシックで受験している私は、2年目は別の学校に移らなければなりません。そのため、パリのあるGoubeという学校にコンタクトを取ったのですが、何と来年度は教育課程も実施しない、との回答が返ってきてしまい(学校が地下に造られているので、コロナの影響で環境基準に満たさず、開講できないのかもしれません)残る選択肢はもう一つの学校(AID)だけになってしまいました。

AIDは、クラシックもコンテもジャズも全て扱っている学校なのですが、いまいち評判がわからず、クラスの友達に聞いても、「聞いたことない」とか、「どこにあるの?」といった返事でした…

 

一方で、先日の音楽の最終試験直後、数時間後に結果発表のために、Zoom会議に集められ、そこで全員の前で一人ずつ点数を伝えられるという公開処刑がありましたが、その際に、今の学校が来年度クラシックの教育課程の増設も考えているという、(でもまだ全然わからないので、完全には喜べませんが)明るいニュースがありました。

どうやら、DRAC(文化省)に申請するようなのですが、そのDRAC自体が動いているのかどうか定かでなく、そうするといつ判断が下るのかすらわからないのです…

学校には、ビザ更新の旨を伝えてあるので、わかり次第すぐに連絡するとのことでしたが、あっという間にバカンスに入ってしまうので、本当に不安です。

しかも、ビザの更新の予約はすぐに埋まってしまうと聞いたので、予約受付再開後すぐとりあえずと思い、6月末に仮予約を入れてたのですが、書類が揃わないとなると、それをキャンセルするタイミングもそろそろ測らないといけない…さらに、予約をキャンセルしないと次の予約可能枠がいつになるかもわからないという…

 

もし、今の学校がクラシックを増設できない場合、パリで考えるなら、AIDしかないのですが、何と入学にはオーディションが必要らしく、まずアラベスク、アラスゴンの写真とレッスン動画を送り、さらに実際に会って?も審査があるらしいのです。本来、このコースに申し込む前に、EATという実技試験があり(この試験については、最初の方の記事に詳しく書いております)、そこで判断され合格しているから、今年一年理論過程に進めているというのに。学校側の意図がよくわかりません。

 

ハーモニックがダメなら、オーディションを受けるしかなく、その決断も永遠には待てないので、今朝DRACの担当者にメールを送ることにしました。答えてくれるか、そもそも今現在出勤しているのかわかりませんが、とにかくできることをして待つしかないですね…

 

とにかく自分で動いて、そして焦らず待つ、辛抱、この国で生きるために、重要なスキルの一つかもしれません。

 

*EATについて知りたい方はこちらをご参照ください

 

petite-etoile.hatenablog.com

petite-etoile.hatenablog.com

petite-etoile.hatenablog.com

 

一難去ってまた一難。

Bonjour à tous, comment allez-vous?

みなさん、こんにちは。いかがお過ごしですか?

 

試験が終わって早1週間。解剖学も歴史も、音楽にも、試験以来触れていませんが、この落ち着いた時間を使って、発音を見直したり、単語を覚えたり、ゆるゆるとフランス語の勉強を続けております。

ですが、やっと試験が落ち着いたと思えば、また問題発生。(1年のうち2分の3は問題に苛まれているような…)本来の予定では、7月の頭に日本に一時帰国する予定でした。しかし、先日、エールフランス から突然、フライトキャンセルの通知が。急過ぎて、事態が飲み込めず、メールの画面を何度も読み返してしまいました。JALANAは欠航していますが、エールフランス は減便して運行していると聞いていたので、大丈夫だろうとあまり気に留めていませでした。試験でそれどころではなく、詳しい状況を調べてなかった…振替チケットに換えることができ、期限までに使えなかった場合は、一年後に返金されるようです。日程変更もできるようので、一応調べてみましたが、7月末からの便は数本あるものの、直行便はありませんでした。しかも、行きは良いですが、フランスに戻る便は8月のカレンダーには存在せず、9月に入らないと飛ばないようです…(私が調べた時点では)ちなみに、スカイスキャナーなどで調べると、イタリア経由などで日本に帰国する方法はありますが、イタリアもいつまた第2波が来るかわかりませんし、乗り継ぎで足止めを喰らわないと言う確信は持てないので、そのプランは避けたい。なので、現時点では日本への一時帰国が遠のいてしまって、少し落ち込んでいます…しかし、明日?政府から解除の第3段階についての方針が発表され、その中でEU以外の入国についても言及されると思われるので、まずはそれを待ってから、今持っているチケットをどうするか決めることになると思います。当初の予定よりはかなり滞在が短くなるか、最悪時期がずれる可能性がありますが、結局はまあ何とかなるだろうと、謎の自信?余裕?がある自分に少し笑ってしまいます。

(待っている間に、JALが飛ぶようにならないかな…そうなれば、すぐにでもチケットを取って是非ともJALで帰りたい。)

 

…しかしながら、飛行機云々の前に、実は、ビザの更新に関する問題が解決しなければ日本には帰れないのです…

(次の記事に続く…)

do・to・u (2)

(続き)

5月初めに試験実施の通達を受けてから、残りの授業時間数を分割して個人レッスンがあったり、模試があったりと、常に目の前のことをこなしていくことにとにかく必死で、試験までの日々はあっという間に過ぎていきました。

それまで独りよがりに、頭にとにかくインプットする一方で、アウトプットができていませんでした。しかし、解剖学、音楽はどちらも口頭試験で、そのなかで10分間の論述をしなければなりません。解剖学はお題が3つ=10分×3で計30分間分、そして音楽の作品分析は、6題の中から一つ選ばれるので、60分間分の内容を記憶しなければならないわけです。今考えても頭がおかしくなりそうですが、作った文章を、ましてフランス語で、全て完璧に話すのは無理なので、とにかく重要なこと・自分が伝えるべきだと思う点だけにしぼって、元々の自分のサンテーズを一枚の紙に集約し、それを毎日、独り言のように、ぶつぶつと、内容をその場で自分の言葉で繰り返せるかどうか、シャワーをしている時、食器洗いをしている時、など、机に座っている時間以外の場面で、何度も自分でその内容を思い出し、口に出せるかどうか、を繰り返し、手と頭と口をフル活用することで、なんとかレジュメを見ずに話せるようにと、必死でした。

このアウトプット方法は、フランス語会話上達方法などで何度も耳にしてきた方法ですが、今までは頭でやろうと思って文章や内容を考えても、情けないですが、口を開くことですら、面倒臭さが勝ってしまって、実行できずにいました。しかし、芸人の中田敦彦さんやメンタリストのDaigoさんのYouTube動画で、何か覚えたいことはすぐに口にするか、その重要だと思ったことを区切りのいいところで頭の中で復習すると、記憶の定着度が変わることを知ったとたん、もうこれしかないと思ったのか、今までできなかったアウトプット練習が、数本のYouTube動画と、この試験への危機感・焦燥感が後押しして、実行できている自分に少し嬉しくなりました。

自分で説明できない、口にできないということは、頭で理解したつもりの曖昧なところや、覚えられていないことが浮き彫りになる、かつフランス語でなんとか繋ごうとする練習にもなるので、私にとって苦痛でもありながら、成長を感じられる良い方法だったと思います。

そのおかげか、側から見れば決して完璧ではありませんが、最終試験では、解剖学でも音楽でも、自分の頭の中にあることほぼ全てを自分の心から話すことができました。自分で言うのもあれですが、数週間でのオーラルの成長を先生方が褒めてくださったときは、少し涙が出そうになりました。

 

そんなこんなで、何とか乗り越えた、怒涛の1ヶ月。その最中は、本当にしんどくて、毎日自炊する時間も惜しいほど、試験に向き合わざるを得ない、全く余裕のない日々でしたが、今改めて振り返ってみると、ああ頑張ってよかったなと、少し、ほんの少しだけ、懐かしく思う今日でした。

 

試験を終えてから、3日が経ちましたが、ほぼ勉強をしなかったこの3日間は、いつもより長く、そして罪悪感を感じながらも、のんびりと自由気ままに過ごしています。

きっと長く感じるのも、今だけですね。人間、慣れるのと堕落するのは一瞬。あまりゆるゆるになり過ぎないよう気をつけながら、有意義に時間を使いたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

do・to・u

みなさん、こんにちは。

フランスも梅雨入りしたのか、ここ数日間天気がご機嫌斜めなパリです。

 

さて、今日は、試験本番までの1ヶ月間について、お話ししたいと思います。1年間、勉強の毎日だったものの、正直「試験」というものを本気で意識し、向き合い、戦ったのは、5月に入ってからだったかもしれません。人間、やはり切羽詰まらないと本気になれないものなのでしょうか…

 

以前の日記でも書いていたように、歴史の授業のみ、メールのオンタイムやり取り?という、かなりアナログな形で授業が継続されていました。

しかし、この困難な状況の中でも、我々の試験の合否は、最終的な5月の試験一本で決まるので、普段真面目に出席していても、模試で点数を取れても、関係ないのです。そのため、「オンライン」の歴史の授業の出席や、課題提出も、言って仕舞えば自己判断。特に私の場合は、参加しても、ただただ時間とさらなる課題に追われて、他の教科の本来すべき復習が一向に進まないという、余計なストレスが溜まる一方で、段々と出席意欲が薄れてきていました。学校に行かなくて良くなってしまったことで、余計に、自分の心ひとつで、簡単に授業放棄が可能な状況でした。ロックダウンが始まって1・2ヶ月は自分自身との格闘、そしてはっきりしない今年度の行末に、心がずっとモヤモヤしていました。

 

そして、5月。本来なら、本試験は5月の中旬から末にかけて行われる予定でしたが、コロナで延期になる、というところまでは4月の時点で知らされていました。しかし、5月に入って、やっと、そして突然にして担当機関と学校側が動き始め、なんと5月末に試験を行うという発表が伝えられました。それから、試験までの残りの5月に、各教科が今更ながら授業やら、模試やらを詰め込み、半ばパニック状態に陥りました。ロックダウンが始まってから、その姿が自分の中でも曖昧になり、どこかで、一層来年度に持ち越しになるのでは、とコロナ禍に甘えていた自分がいて、そこに急に試験という現実が、約20日後に実施という現実が目の前に現れ、不安と焦りが一気に私を襲いました。

 

けれども、結果的に我々今年の受験者はある意味ラッキーだったかもしれません。もちろん、この困難な状況のなか、未完了の授業を個人で補完し、復習し、みんなの顔が見えない中、一人孤独に戦い続けるのは、本当に本当に辛かったです。しかし、この異常事態を考慮し、試験の評価方法が特別に変更されました。ロックダウン前、ロックダウン中の授業態度や模試の評価が最終結果の60%、そして本試験(5月末の最終試験)の結果が40%という決定が下されました。また、本来は全科目それぞれ別日に、別の会場で試験が行われるのですが、全てzoomを使った遠隔試験という形で実施されることになりました。今このネットワーク技術があるからこそ成り立つわけですが、一昔前だったらどうなっていたのでしょう…しかも、解剖学は、本来ならその場で出された3題のテーマの中から一つを選択し、論述するのですが、今回は特別に、1週間前に各受験者に、3題のテーマが事前に知らされ、1週間かけて準備でき、試験当日は、そのうちの一つが試験管によって選ばれる、という本来の形よりかなり融通を聞かせてくれた試験となりました。

思ってもみなかったラッキーが舞い降りてきたことで、まだ私にもチャンスがあると、気持ちを立て直し、そこから一気にスイッチが入ったような気がします。

しかし、歴史の方は、10題の小問題はなくなり、論述のみとなってしまったのと、音楽は変わらず、即興・作品分析論述(10分)・ソルフェージュ(メロディー・リズムの暗記からの即興、読譜)は維持されたので、どちらにせよやるべきことの量は変わりませんでしたが…

 

 

すでに長いですが、まだ長くなりそうなので、続きは次の記事に載せたいと思います

Enfin...!

お久しぶりです

最後の更新から1ヶ月以上が経ってしまいました。

5月に入ってから昨日までずっと休むことなく試験勉強に追われ、物理的にも、気持ち的にもブログを更新する余裕がありませんでした。

落ち着いたのでこれから、また地味に更新していきたいと思っております。

 

昨日、ついに、DE théorique の全3教科の最終試験を終えました。今はまだ、今年度が終わりを迎えたことが信じられません。

今年度は、社会的情勢、環境にとことん恵まれない1年でした。学校が始まってしばらくしたら、2ヶ月に及ぶ交通ストが始まり、年を超え、そしてやっと日常が戻ってきた、と思えば、それを遥かに超える世界的パンデミックに陥り、再び日常が奪われ…半分以上、通常の授業ができていない状況でした。

10月に授業がスタートしてから、毎回授業に緊張し、授業が終わるたびに、自分の不出来さに落胆し、もがいてももがいても、全然身についている気がしなくて、全て投げ出してしまいたくなったことが何度もありました。

こんな出来で、3教科を並行して勉強し続け、しかもほぼ半年という、非常に短い時間の中で身につけて5月に本試験を受ける…正直、4月まで、そんなのは夢のような、不可能の近い目標だと、3教科を受講しておきながらも、常に心のどこかでそう思っていました。

 

だから、今こうして、全ての最終試験を受けるまで、逃げずに諦めずに、生き残れたことに、自分のことながらも、感動しています。

いつだって諦める道はあったけど、試験本番まで、全力で走り抜けられた。おそらく、大学受験、大学時代よりも勉強したんじゃないかな。それでも全然足りないと思いますが。

 

そして、なんと、解剖学、音楽の試験に合格することができました…!!!

まだ歴史の結果が出ていないので、目標達成とは言えませんが、この結果がいまだに信じられません。

それも、周りの先生方の理解と、底無しの親切心で救ってくれた友達がいなければ、この結果は得られなかったでしょう。彼女たちには本当に本当に感謝しています。

 

この試験突破は、ゴールでもなければ、スタートでもない。

ただの一歩に過ぎませんが、それでも、その一歩を、激動のこの一年をかけて全力で踏み出せたことは、私の人生を色づかせ、また頑張ろうという気持ちを奮い立てるような気がします。

 

今のところはひとまず、穏やかな日々を過ごしたいと思います。

 

空白に1ヶ月間の激動、結局このロックダウン下でどのようにして試験が行われたのか、など、また別の記事に書きたいと思います。